相談できないのは、あなたが原因ではありません

40秒で分かる「捨てるべき相談の固定概念」
「どうしてそんな彼氏と付き合っちゃったの? 相談してくれれば…」
「ミスを早く言ってくれれば、リカバリーできたのに…」
「お金が苦しいって早く言ってくれれば、そんな所にお金を借りなくても…」
こんな会話、今もどこかでささやかれていると思います。
「相談することは大事」――それは分かっています。
でも、できないから困っている。
どうしたらいいか?
そんな空気や悩みを、私は大学で日々たくさん感じています。
大学で行なう研究に“正解”はありません。
だからこそ研究をしているのです。
誰も答えを知らない。
そして、答えを探すための方法さえ、誰も分かっていない。
だからこそ、相談することがとても大事なのです。
しかし、その相談ができずに、大きな問題を抱えてしまう学生や研究員は少なくありません。
そんな姿を多く見てきた私が、まず最初に伝えたいのは――
「相談についての大きな固定概念を、一度捨ててみてほしい」ということです。
そもそも、相談は“最難関スキル”の一つ
相談するという行為は、とても難しい。
おそらくコミュニケーションの中では、最も難しい会話のひとつだと私は思います。
なぜなら、相談するには、まず「問題を適切に説明する力」が必要だからです。
うまく説明できなければ、相手には伝わりません。
情報が少なすぎても分からないし、多すぎても何を聞きたいのか分からなくなる。
つまり、“適切な具体性をもった情報”を、ちょうどいい量で伝える必要があるのです。
ね? これだけでも、相談することがいかに難しいか分かりますよね。
しかも、それだけではありません。
相談とは、相手の反応を求める行為です。
単なる報告や連絡ではなく、双方向のやり取り――つまり「意見交換のコミュニケーション」なのです。
相談できないのは“普通”なこと
だから、「相談しよう」というのは、ある意味「宇宙飛行士になろう」と言っているのに近いくらい難しいことなんです。
私の先輩や後輩、友人にも、相談が苦手な人はたくさんいます。
私自身も、昔はそうでした。
成績は抜群、要領も良いのに、相談だけはできない。
何カ国語も話せるのに、教授に怒られてばかりいる――そんな人も珍しくありません。
つまり、「相談できない=ダメ人間」ではないのです。
むしろそれが“普通”です。
コミュニケーションって、本当に難しいですよね。
その中でも「相談」は、間違いなく最難関スキルのひとつです。
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