その他

真面目に頑張ってるのに、自信がないあなたへ:毎日“もりもり達成感”が湧く方法

夜の船上で、オイルランプの光の下、航海日誌を真剣に書く中性的な船長。記録する大切さを象徴したシーン
doctoryoume23

 導入:頑張ってるのに報われない、そんなあなたへ

毎日ちゃんと働いてる。
家のことも、勉強も、人間関係もちゃんとやってる。

それなのに――
なぜか「自分はまだダメだ」と思ってしまう。

それは、“努力の記録”が残っていないからです。
自分の行動を「覚えていない=認められない」。

今日は、そんな真面目なあなたが“もりもり達成感”を感じながら、自信を取り戻す方法を紹介します。


毎日、しんどいけど洗い物も洗濯物も床の掃除もしている。
介護をしている。育児をしている。仕事をしている。

それでも自信がつかないし、常に急き立てられている感じがする。

日頃の業務に加えて、勉強や副業もしなきゃいけない気がする。
でも、何を勉強したらいいのか、副業って何をしたらいいのか分からない。

とりあえず英語? 資格? 副業のノウハウ?
――そんなふうに思ったこと、ありませんか?


自信は、成功体験の積み重ね
でも「何を成功させたらいいの?」「具体的に何をしたらいいの?」と思ってしまう。

結局は高いセミナーや自己啓発本、サブスク登録…そういう話でしょ?
と思われるかもしれません。

違います。

なぜなら、あなたはすでに真面目に日々を頑張っているからです。
そうでなければ、ここまで文章を読もうとも、悩もうともしません。

あなたに欠けているとしたら、それは**「記録を取ること」**かもしれません。


普段、生活の中で「記録を取る」ことを意識する人はほとんどいません。

私は大学で教員をしています。
普段は研究や教育をしていますが、最も注意していることの一つが**「実験ノートを書くこと」**です。

なぜかというと、科学において**“記録”は基礎であり、根幹**だからです。


仕事でも日誌や業務報告がありますが、それは上司や会社のために書くもの。
自分のための記録ではありません。

だからこそ、どんなに頑張っても、達成したことを忘れてしまう。
結果、「なかったこと」になってしまうのです。

人間は忘れやすい生き物です。
あなたは四日前の昼ご飯や、歯磨きの前に何をしたか覚えていますか?
たぶん、覚えていません。

だからこそ――忘れないために、記録するのです。


2️⃣ なぜ自信がなくなるのか?(原因の理解)

真面目な人ほど、次のような傾向があります。

  • できなかったことに目がいく
  • 「もっとできたはず」と自分を責める
  • 毎日が「反省」で終わってしまう
  • 毎日、継続して記録を書こうとして挫折し、自信をなくす

“できたこと”が記録されていないから、脳が**「進歩してない」と錯覚する。
つまり、自信の欠乏は
「記録の欠乏」**でもあるのです。


中学や高校のとき、ノートは綺麗に写していたけど、成績がパッとしなかった人、いませんでしたか?
……それ、私です。

ノートを写すことよりも、**「中身を覚え・理解すること」**が大事なんですよね。

自信というのも、それと同じです。
成功体験を覚え、理解することで生まれる力なのです。


成功体験で作られる自信は、ときに危険です。
なぜなら、**「成功しないと自信が保てない」**からです。

その成功のハードルは、他人によって決められたものかもしれません。
先生、上司、親、配偶者――彼らが褒めたら成功?

違います。
あなたの努力や頑張りは、あなた自身が評価すべきです。

なぜなら、あなたの苦労を本当に理解しているのは“あなた自身”だからです。
そして、努力の積み重ねを覚え、理解することで生まれた自信は他者や成功体験に依存しない
真に自立した、本物の自信となるのです。


自立した人間とは、自分を自分で評価できる人のこと。
そのためには、**「やったことを確認し、評価し、覚える」**ことが必要です。

できたことを書く。
できなかったことは書かない。

なぜなら、「できなかったこと」は無限にあるからです。
限られた時間の中で、できたことに焦点を当てる――それが自信の第一歩になります。


3️⃣ “もりもり達成感”を育てる方法:「達成ログ」

「日記」というより、**“達成ログ”**です。
目的は反省ではなく、承認

小さな達成を書き留めていくことで、
**「やってるやん、自分!」**という実感が積み重なっていきます。

日記に似ていますが、日記ではありません
日記は毎日書く必要があるからです。
達成ログは思いついたときに、達成したことを書くのです。

びっしりと書かれた航海日誌を嬉しそうに読む船長。努力の積み重ねを感じて自信に満ちた表情。

記録したら、必ず**“見返す”時間**を取りましょう。
人の脳は、繰り返し触れた情報を「重要」と判断して覚えます。
見返すことで、自分の努力がしっかり刻まれていくのです。


私自身、昔は日曜日の夜が苦手でした。
「あれもしてない、これもできなかった」と思ってしまう。

でも、よく考えると、それは“できていない”のではなく、“覚えていない”だけ
実際、実験ノートを書いていた週末は、充実感が強かったです。

**「やった証拠=記録」**があると、人は安心するのです。


4️⃣ おすすめの実践法(最初の1時間で始める)

  1. 少しカッコいいノートを買う(約1,000円)
     → 書く気持ちを上げる“儀式”になります。
  2. 先週・先々週の「できたこと」を書き出す(30分)
     → 家事・仕事・人間関係・勉強、なんでもOK。
  3. 一昨日・昨日・今日の「できたこと」も書く(15分)
     → 「こんなにやってたのか!」と実感できます。
  4. 忘れていたことの多さに気づく(5分)
     → 記録しないと“やってる自分”を見失います。
  5. 週末ページを作っておく(10分)
     → 「できた」「できなかった」「来週の工夫」を書けるスペースを確保。

バラバラなノートに書かないこと。一冊にまとめるのがコツです。
スマホでもOKですが、なるべく手軽に続けられる方法を選びましょう。
清書しようとするのは特に危険です。綺麗に書こうとすると、一気にハードルが上がります。

金庫やパスワード付きファイルに入れる必要はありません。
見るのが面倒になるからです。
その代わり、個人情報は暗号化して書きましょう。


5️⃣ 書き方(1〜3分でOK)

書くのは1項目だけでOK。まずはここから👇

・印象に残っている「できたこと」(3〜5個)

例:

  • 朝5分早く起きた
  • 嫌な連絡を済ませた
  • お風呂で何も考えずにリセットできた
  • 夜食を食べずに寝た
  • 自転車の空気を入れた
  • 振り込みをした

毎日書こうとすると挫折します。
最初は「思い出したとき」「週に1〜2回」で十分です。

「習慣にする」のではなく、「思い出したときにやる」を習慣に
もちろん、たくさん書くのも良いですが、**“書けない日と比べない”**ために、
TOP5に厳選するのもおすすめです。

航海日誌を書こうとして多忙な仕事に追われ、頭を抱える中性的な船長。毎日の負担に疲れた様子。

6️⃣ 週次レビュー(10〜15分)

週末にノートを開いて、こう振り返ります👇

  1. できたことTOP3(自分を褒める)
  2. できなかったこと(責めずに“事実だけ”)
  3. 来週の改善 1つだけ
  4. 快適度★(0〜3)で自己評価

こうして記録を見返すことで、
「進んでる」「改善してる」という実感が目に見えるようになります。
その**“視覚的な達成感”**が、あなたの自信のベースになります。


7️⃣ 楽しむコツ

  1. がんばらない:完璧な文章はいらない。落書き感覚でOK。
  2. 見える化:達成項目に★や◎をつけるだけでもモチベが上がる。
  3. サボっても気にしない:**「再開できたら継続中」**と考える。

成功のコツは、とにかく頑張らないこと
「手軽に」「ちょっとだけ」やってみる。

これはあなたの行動記録です。
続けられなくても、また戻ればいい。
大事なのは、「止めないこと」ではなく、「戻れること」


🌿 まとめ

自信がないのは、「努力していないから」ではありません。
**「努力を記録していないから」**です。

あなたの日々には、すでにたくさんの達成があります。
それを見つけ、書き留め、積み重ねていくだけで、
**“もりもり達成感”**が自然と湧いてきます。


✨ まずは今日、ノートを開いて一行だけ書いてみましょう。

「今日もちゃんと生きた」
――それだけで、立派な一歩です。

ABOUT ME
Doctor YouMe
Doctor YouMe
京都大学 理系博士  某 旧帝国大学 教官
Doctor YouMe。 京都大学 理系博士。  某 旧帝国大学 教官。 ウイルス研究で博士号を京都大学で取得。 現在は日本国内の某 旧帝国大学で教官をしています。 普段は学生の教育と研究室運営、研究を介護、育児、家事の傍ら行なっています。
記事URLをコピーしました