理系博士号

真面目な大学生の高収入、短時間、高単価、なアルバイト

高収入には危険が伴う場合がある
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真面目な大学生の「高収入・短時間・高単価」アルバイト

アルバイトは大学生の学業にとって敵か? それとも味方か?

親に迷惑をかけたくない。自分で頑張りたい。他に選択肢がない――。
生活費や学費を自分でまかなおうとする大学生はたくさんいます。
そして、真面目で賢く、自分で考える学生ほど「短時間・高単価・高収入」のアルバイトに惹かれる傾向があります。

しかし、私はそれらのアルバイトに関わった学生の一定数が大学を去っていくのを見てきました。
そのたびに、胸が痛みます。

ここでは、まず捨てるべき「短時間・高単価・高収入アルバイト」に関する固定観念を、40秒で読める文量で説明します。


「短時間・高単価・高収入アルバイト」に惹かれるのは合理的

大学生にとって最重要なのは学業です。
学業を優先すれば、当然ながら使える時間は限られます。
しかし、アルバイトをしなければ生活が成り立たない。

給付型奨学金は少なく競争率も高く、貸与型は額が足りない。
だからこそ「学業を邪魔しないアルバイト」として、短時間・高単価・高収入の仕事が魅力的に見えるのは当然です。

普通のバイトでは、講義の予習復習の時間が削られ、どんなに頑張っても限界が来る。
そして、真面目に両立を目指した結果、どうにもならなくなってしまう学生がいます。
そのとき最後の希望として出てくるのが「短時間・高単価・高収入のアルバイト」なのです。

これは安易な選択ではありません。
真面目に、必死に考えたうえでの選択なのです。


「短時間・高単価・高収入アルバイト」で大学を去るのもまた合理的

学業とアルバイトの両立で追い詰められた学生が、時間的な余裕を得てホッとする――。
短時間で稼げるようになると、ようやく「家賃」「電気代」「睡眠不足」から解放されます。
精神的な重圧も減り、「生きるだけで精一杯」という状態から抜け出せます。

しかしそこで気づくのです。
「この仕事、卒業後に入る大企業よりも給料が良い」と。

その結果、彼らは合理的に考えます。
「大学で時間をかけて学ぶより、今稼いで資産を作る方が効率的だ」と。

そして、休学や退学という選択を取るのです。

「短時間・高単価・高収入アルバイトは良くない。身体やメンタル、若さを犠牲にする」と言う人もいます。
ですが、果たして――大学卒業後に入る“憧れの大企業”は、身体やメンタル、若さを犠牲にしないと言えるでしょうか?

だからこそ、真面目で賢い学生ほど、短時間・高単価・高収入なアルバイトを選び、大学を去ってしまうのです。

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Doctor YouMe
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京都大学 理系博士  某 旧帝国大学 教官
Doctor YouMe。 京都大学 理系博士。  某 旧帝国大学 教官。 ウイルス研究で博士号を京都大学で取得。 現在は日本国内の某 旧帝国大学で教官をしています。 普段は学生の教育と研究室運営、研究を介護、育児、家事の傍ら行なっています。
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